「ラーメン山岡家」は、家系ラーメンなのか?

全国各地の街道沿いでよく見かける、大きな赤い看板。
この立地と、大半の店舗が24時間営業ということもあって、深夜の長距離ドライバーにも愛されているそう。
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この「ラーメン山岡家」は、豚骨ベースのスープと海苔などのトッピング、そして屋号から、「家系」とよく間違われますが、いわゆる家系ラーメンではありません。

家系ラーメンの定義は、狭義、広義で異なるようですが、Wikipediaでは以下のように記されています。
概要
 吉村家から暖簾分けおよび派生したラーメン店の屋号に「〜家」とついているところが多かったところから、家系という通称で呼ばれるようになった。店名の「家」はほとんどが「や」と発音するが、「家系」は「いえけい」と発音する。吉村家の流派に属せず独自展開した店もあり、「壱六家」の流れをくむ店は「壱系」とも呼ばれる。2010年代中ごろからは大手外食産業が手掛けるチェーン店が増加し、これらは「資本系」と呼ばれる。

 豚骨や鶏ガラから取った出汁に醤油のタレを混ぜた「豚骨醤油ベース」のスープ、太麺と、ホウレンソウ、チャーシュー、海苔のトッピングで構成される家系ラーメンを出す店は、日本とアジアを中心に約1000店舗あるとされる。そのうち、横浜市内には、約150店舗あるという。

 家系ラーメン店では、味の濃さ、スープの脂の量、麺のゆで加減を調整して作るなどのサービスが行われていることが多い。
引用元:Wikipedia

これだけでは、正直よく判らないといったところですが、「ラーメン山岡家」の公式Facebookには、以下の記述があります。
 先日、「増殖する”家系ラーメン”、まずい店はここが違った」という記事を読みました。
 記事の中身はとにかく、何件もあるコメントの中に、山岡家の文字があって(ほとんどが批判的ですが)、ちょっと驚きました。
 そもそも、家系ラーメンとは、豚骨、鶏ガラから採ったスープに鶏油を浮かせ、ストレートの太麺を使う、と定義されています。
 山岡家は鶏ガラは使ってないですし、鶏油も使っていません。
 名前に「家」が付いているのと、具材や盛付が似ているので、家系と勘違いされる方が多いようですね。

独自のルーツを持つ、ラーメン山岡家。
チェーン店ではあるものの、セントラルキッチンでスープをまとめて調理する方式を取らず、各店舗で豚骨を丸3日煮込み続けてスープを作ることから、店内の臭いを嫌う声もよく聞きますが、味はいいので評判は高いですね。

ラーメン山岡家に入店しました。ボックス席が多い!

私は深夜の長距離ドライブの際に、好んで立ち寄ることが多いのですが、この日は夕食時に東北自動車道の泉インターチェンジ近くの「ラーメン山岡家 仙台泉区店」に入店しました。

注文方法は食券購入式で、タッチパネル式の販売機で購入します。
いろいろメニューはありますが、私は定番の「醬油ラーメン」が好みで、それにバターと味付けの白髪ネギをトッピングするのが定番です。
もちろん、ライスも忘れません。
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食券を手に、ボックス席に着席。
この店舗では、カウンター席のほか、多くのボックス席(座席型と小上がり型)があります。
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さあ、注文です!

店員さんがやってきて、食券を確認。
この際、麺の硬さ、油の量そして味の濃さを選ぶことができます。
選択肢は掲示されているので、初めての場合にはそれを見ながらが分かり易いです。
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迷う場合には「普通で」とすれば、まず間違いはありません。
因みにこの日の私は「硬め・多め・普通」としました。

卓上のセット。
ニンニク、豆板醤、一味唐辛子、コショウ、醤油に酢が配置されています。
なお、お冷は卓上に揃えられたコップとサーバからのセルフサービス。
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事前の食券購入制なので、卓上にお品書きはありませんが、追加注文用の広告が置いていました。
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着丼です!味付け白髪ネギがいい仕事!

そうこうしているうちに、注文していたものが到着。
・醬油ラーメン(650円)
・味付け白髪ネギ(160円)
・バター(60円)
・ライス(170円)
合計1,040円となりました。
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これがアブラ多め。
背脂系とは異なり、札幌ラーメンのように液体の脂が表面に層を作っています。
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醤油ラーメンのネギは輪切りのもので、トッピングの味付け白髪ネギは外せません。
因みに醤油ネギラーメン(740円)にすると、ネギがこの味付け白髪ネギとなります。
ならば、初めから醤油ネギラーメンにすればと思いますが、こちらはチャーシューがサイコロ状の「コロチャーシュー」になってしまい、私の場合、ごはんに合わないと感じていることから、敬遠しています。
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トッピングのバターも欠かせません。
アブラ多めで注文しているうえにバターとはと思うかもしれませんが、この豚骨醤油のスープにベストマッチ。
ラーメンに投入後はあまり混ぜずに、溶かしバターのゾーンを作ると、通常のスープとの2種類の味を楽しむことができます。
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まずは、何も入れずプレーンで一口。
美味い。
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その後、トッピングを投入しながら食べ進めていきますが、私は家系ラーメンと同じように食べています。
ニンニクを大量投入し、溶かさずにその都度麺に乗せて食べ、ライスはスープに浸した海苔で巻いて食べる。

また、トッピングのネギをライスに乗せて、海苔を巻いても美味い。

しかし、ライスが足りなくなります。
もう一膳注文したい衝動に駆られるが、その後の運転もあるので、今日はこのくらいで。

まとめ

ラーメン山岡家は家系ラーメンではありませんが、味や見た目は家系に近いもの。
各店舗でスープとチャーシューを作っていることから、店内の臭いで毛嫌いするかもしれませんが、家系ラーメンが好きな方は是非一度食べてみていただきたいです。



お店の情報
店名:ラーメン山岡家 仙台泉区店
場所:宮城県仙台市泉区七北田字大沢木戸114-1
時間:24時間営業
定休日:なし
電話:022-773-8125