Akihabara

秋葉原とドネルケバブ

秋葉原といえば、戦後の闇市を端緒とする日本一の電気街。
GHQの露店撤廃令で、当時秋葉原で好評だった真空管ラジオなどを取り扱う露店商が秋葉原駅のガード下などに集められた結果、電気街が形成されていきました。

初めは電子部品やラジオなどの電化製品が取り扱いの中心でしたが、その後のオーディオブーム、パソコンブームそして現在のアニメ・ゲームに代表されるオタク文化の流れに沿って、街の色は変わっていきます。

しかし、一貫して変わらないのは、マニア向けの物を取り扱い、店舗も分散している街というところ。
秋葉原に行く人たちは明確な目的を持ち、限られた時間で多くの店舗を巡る人がたくさんいます。

このため、食事に時間がかからないお店も好まれ、例えば牛丼では、吉野家や松屋が秋葉原に出店する以前から「どんどん」(閉店)や、現在でも営業している「牛丼サンボ」が有名なところです。

そのような中、秋葉原に手軽に食べることができるドネルケバブが進出してきたのは、平成11年(1999年)に「スターケバブ★Take away」が秋葉原ワシントンホテル前で移動販売を開始したのが始まりとされています。
【ドネルケバブ】
 ドネルケバブ(トルコ語: döner kebabı)は、ケバブの一種。ドネルケバブの名称はトルコ語で、回転させ、肉をローストさせたケバブの意であるDöner kebapから来ている。
 トルコ料理の中でももっともポピュラーな料理の一つ。香辛料やヨーグルト、マリネなどで下味を付けた肉を大まかにスライスして積み重ね、特別な垂直の串に刺し、あぶり焼きにしてから外側の焼き上がった褐色の層を大きなナイフで薄くそぎ落とした肉料理である。
 原型はマトンかラム肉のみを使うが、現在では子牛や牛肉、シチメンチョウや鶏肉などが使われている。ライスやサラダを添えてメインディッシュとして、また、屋台などで売られているドネルケバブでは、ピタパンなどにケバブと野菜をはさみ、好みのソースをかけて食べる方法が広がっている。
引用元:Wikipedia

その後、「スターケバブ★Take away」は平成17年(2005年)にツクモパソコン本店前に店舗を出店しました。
当時のことを覚えていますが、回転する肉の塊を大きなナイフでそいでいく姿は物珍しく、わたしも何回か利用した思い出があります。

なお、現在では、秋葉原にはいくつものドネルケバブ屋が点在しており、ドネルケバブは秋葉原の名物として定着しています。

アキバのお店の開店は遅い。
でも、早く着いてしまった・・・

秋葉原のお店は比較的開店時間が遅く、11:00以降でないと街歩きをしていても、お目当てのお店が閉まっており、物足りなく感じます。
この日、私は10:30に秋葉原に着いてしまい、多少、手持無沙汰。
お昼までは時間がありますが、ランチタイムの秋葉原はどこの飲食店も混み合いますので、早めの昼食をとることにしました。

久しぶりにドネルケバブを食べようかと思ったら、老舗の「スターケバブ★Take away」は11:00開店でまだ時間があります。
スマホで営業しているお店はないかチェックしてみると、JR秋葉原駅の近くで9:00から開店しているドネルケバブ屋さん「モーゼスさんのケバブ」がありました。

秋葉原では何軒かで初めてのお店を食べたことがありますが、このお店は初めてです。
新規開拓しようと、本日のランチはそこにすることにしました。

JR秋葉原駅電気街口の北側に出て、中央通りを目指し、ゲームセンター「アドアーズ」の丁字路を北に曲がるとお店がありました。
Akihabara
・アドアーズの前から中央通りを望む。この日は歩行者天国になっていました。
Akihabara
・ここを北に曲がるとカラオケ店の手前に「モーゼスさんのケバブ」がある。

この路地はよく通っていましたが、ドネルケバブ屋さんはあまり意識していませんでした。
駅から1分ちょっと。こんな駅の近くにお店があったのですね。
Mr.Moses's kebab
・これまで、ここだけ低層のビルがあったことに気づきませんでした。

店構えとメニュー

店頭の看板には各種のメニューが表示されていました。
なお、テイクアウトだけではなく、店内1階、2階にイートインコーナーもあります。
Mr.Moses's kebab
・2つの肉の塊が並ぶ。「ビーフ」と「チキン」らしい。

立て看板。
通常のドネルケバブのほか、ケバブライス等のバリエーションがあり、それぞれお肉は「ビーフ」、「チキン」及び「ミックス(ビーフ+チキン)」から選ぶことができます。
また、各種ドリンクやフライドポテト等のサイドメニューも用意されていました。
Mr.Moses's kebab
なお、ケバブにかけるソースは、ユニークなネーミングで5段階の辛さが用意されており、
・辛さ☆☆☆☆:ORIGINAL(アカチャンスペシャル)
・辛さ★☆☆☆:MIX(井上スペシャル)
・辛さ★★☆☆:CHILLI(滝沢スペシャル)
・辛さ★★★☆:MIX+CHILLI(小林スペシャル)
・辛さ★★★★:CHILLI×2(山崎スペシャル)
がありました。

注文そして実食
折角なので3種類食べてみた!

お腹もすいていましたし、いろいろな味を試してみたかったので、ドネルケバブを3つ購入することにしました。
一つは一番辛いのにしようと注文しましたが、お店の陽気な店員さんから「『山崎スペシャル』トテモ、カライヨ!ダイジョウブ?」と念を押され、以下を注文しました。
①チキン(500円):CHILLI(滝沢スペシャル)
②ビーフ(600円):CHILLI(滝沢スペシャル)
③ミックス(550円):MIX+CHILLI(小林スペシャル)

店員さんが手際よく、ビーフとチキンの肉の塊を長いナイフでそいでいきます。
そしてピタパンにキャベツの千切りを入れ、それぞれの肉を入れていき、最後にソースをかけていきます。

①チキン:CHILLI(滝沢スペシャル)
kebab
チキンのドネルケバブは初めて食べましたが、これはこれでおいしいかも。
辛さも丁度いいピリ辛で、辛いものがニガテな方でもいけるかも。
ただ、辛みは感じるので、NGなかたはソースを「ORIGINAL(アカチャンスペシャル)」や「MIX(井上スペシャル)」にしたほうがいいかもしれません。
チキンということもあり、さっぱりと食べることができました。

②ビーフ:CHILLI(滝沢スペシャル)
kebab
オーソドックスなドネルケバブ。
食べ慣れていることもあるかもしれませんが、チキンよりはこちらのほうが美味しいかも。
旨味も強めですし、おススメです!

③ミックス:MIX+CHILLI(小林スペシャル)
kebab
サービスなのか、多少ビーフ寄りのミックス。
お肉はビーフとチキンが入っていますが、味が良くなるという実感はなく、2種類が入っているメリットは感じませんでした。
なお、このソースは上から2番目に辛いものでしたが、確かに辛かったです。
辛いものが好きで辛味に平気な私ですが、食べ進めていくうちに、鼻の頭に汗をかいていました。
一番辛い「CHILLI×2(山崎スペシャル)」だと、ちょっとつらかったかもしれません。

まとめ

秋葉原はドネルケバブ店が多いですが、午前中早くから営業しているお店はこのくらいでしょうか。
アクセスも駅近くで便利でした。
ドネルケバブ屋さんは、どこも店員さんが陽気ですが、このお店もテンション高めでした!

なお、多少お値段が高いですが、お肉は「ビーフのみ」のほうがお味がしっかりしていました。
ソースは5種類あるので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。


お店の情報
店名:モーゼスさんのケバブ 秋葉原駅前店
場所:東京都千代田区外神田1-13-7
時間:9:00~25:00
定休日:なし
電話:-