新世界ジャンジャン横丁にて、大阪のソウルフード「ホルモン」を食べる

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大阪のソウルフードの一つ「ホルモン」。
新世界や西成では、美味しくて有名な店が多いと聞いていました。

この界隈は、大阪に来ると好んで街歩きをするエリア。
しかし、気になるホルモン屋さんは、混み合って入ることができなかったり、常連さんが多そうで入店を躊躇うことも。

この日は平日の昼下がり。
ジャンジャン横丁も、それほど人通りがあるわけではありません。
「本家ホルモン道場」を外から覗き込むと、何席か空いているようでした。

いつも覗き込むしかできなかった、このお店。
折角なので入ってみることに。



名店「本家ホルモン道場」に入店。大将が目の前で焼くスタイル。

間口は狭いが、奥行きがある店内。
入り口近くにある大きな鉄板の前で、大将が寡黙にホルモンを焼いていました。
店内中央が厨房で、それを取り囲むように細長く「コの字型」にカウンターが配され、かなり狭い店内です。

入り口近くの壁側に1席空いていました。
席と壁のスキマの通路も狭く、先客に軽く詫びを入れながらカニ歩きで進みます。
着席すると鉄板のすぐ横で、さながらアリーナ席のよう。

cook

まず、飲み物のオーダーを聞かれたので、とりあえず生ビール(550円)注文。
何を食べようかと壁に貼られたメニューに目をやると、いろいろな部位のホルモンを出してくれるよう。

menu

大体のメニューは550円。
さて、迷っいました、お店のメニュー表の1番目がお店のイチオシであることが多いので、まずは「モリ合セ」(550円)を注文。
また、この日は時間がなかったので、まずは全て注文しようと「アブラミ」(550円)も注文しました。

目の前で大将がホルモンを焼くのを見ながら、暫しの時を過ごします。
ライブ感がすごいです!

cook

前もって容器に小分けされたホルモンを鉄板に落とし、次々とオーダーを捌いていく。

鉄板の横にあるタレを時々コテ(大阪では「テコ」とも)で掬い取り、ホルモンにかけながら焼いていくのだが、何ともリズミカルで小気味よいもの。

何千回と焼く中で編み出した、最適な動きなのでしょうか。
恐らく大将の中に染み付いた動きとテンポなのでしょうが、これは一見の価値ありです。
コテと鉄板の当たる音、ホルモンを小手で押し焼く時のジュッという音、そして香りが堪らない。

肉を焼く作業に並行して、付け合わせのモヤシも炒められていきます。
これもコテで何回かタレをかけながら、しんなりさせられ、徐々に色付きはじめて・・・

そしていよいよ実食!ウスターソース系の味が新鮮!

aburami

まず、初めに出てきたのは「アブラミ」。
これはどうやら、タンの付け根の部分だそう。

aburami

こういうぞんざいな盛り付け、こういう場所では似つかわしく、雰囲気がある。

そうこうしているうちに、「モリ合セ」もやってきました。

horumon

遠目では同じように見えるが、「モリ合セ」はいろいろな部位がミックスされているよう。
レバーとかハツとか云々。

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卓上の七味をサッとかけて、いただいてみます。
タレはソースベースなのか、ウスターソース系の味で、私にとっては初めての味。
これまで近所の焼肉屋で食べていたホルモンとは、味付けの概念が異なっていました。

しかし、このタレ、なかなかホルモンと合う。

アブラミは、脂身と書くのだろうか。脂身から出る甘さと、ソースベースの酸味が不思議と調和していたし、
モリ合セは、いろいろな食感が楽しく、また、レバーは生以外苦手な私も美味しくいただけたし、ハツもマメらしきものの美味しかったです。

付け合わせのモヤシは、このソースを吸っていて少ししょっぱく感じたが、これもなかなかビールが進む進む。

残念、お会計の時間に。また来よう。

終盤、ライスも頼めばよかったかと思いました、もう出なければいけない時間です。
会計を済ませ、店を出ます。
ホルモン2皿と生ビール1杯で1,650円。
「せんべろ」とはいかないが、幸せな時間を過ごすことができました。

ああ、本当に美味しかったです。
ごちそうさまでした。

ほろ酔い気分でジャンジャン横丁を歩くのは、とても気持ちがいいもの。
この横丁、梯子したい店は多いものの、また次の機会に。


お店の情報
店名:本家ホルモン道場
場所:大阪府大阪市浪速区恵美須東3-2-23
時間:10:30~20:00(L.O.19:30)
定休日:火曜日
電話:06-6631-3466