京都駅前、気になる煮込みの有名店

henkotu
京都には、かねてより立ち寄りたい店がありました。
京都駅前の「へんこつ」。

どうやってこの店を知ったのか、はっきりと覚えてはいません。
曖昧な記憶ですが、「サルベージ」を検索していたら、全く意図していなかった煮込みがヒットしたのが、この店との出逢いだったと思う。

この「へんこつ」、牛テールやら筋肉の煮込みを出す店らしい。
大鍋でそれらを煮込む際に生じる、底に落ちている煮込みのいろいろな欠片を掬い取って出してくれるのが「サルベージ」。
さながら、沈没船を”サルベージ”するかのような感覚なのでしょう。

場所は京都駅前。
京都タワーの横でヨドバシカメラの目の前という、帰りの新幹線までの時間を楽しむには、うってつけの立地です。

henkotu



仕事で年に数回訪問する京都ですが、運悪く定休日だったり、開店時間近くに行っても満席だったりと、なかなか入店できずにいました。

ようやく入店のチャンスが!

しかし、平成27年の初夏、ようやくその時はやってきました。

半年ぶりの京都で、帰りの新幹線までは1時間程度時間があります。
今日は平日。「へんこつ」の店休日でもありません。
再挑戦ということで、京都タワー横の路地を進み、のれんを潜って「空いてます?」と声をかけてみました。

やはり人気店なので、店内はとても混み合っています。
カウンター席は満員だったので、ダメかなと思ったが、運よく奥のテーブル席が空いているという。

ああ、よかった。
ようやく念願かなって「サルベージ」とビールを頼みます。
ビールはキリン、アサヒ、サッポロから選べるが、根っからのキリン党の私はもちろんキリンラガー。

menu

改めて、壁に貼られた手書きのメニューを見てみます。
煮込みとしては「ティル」「筋肉」「サルベージ」そして「おでん」があるよう。
なお、おでんは「豆腐」や京都らしい「竹の子」、「ちくわ」や「いも」等があります。

「サルベージ」とご対面!

煮込みのいいところの一つに、すぐ出てくるというのがありますが、ビールと間髪入れず運ばれてきました。

salvage

赤味噌ベースの煮込み。ほろ苦さもある。
良く煮込まれているらしく、細かいティルや筋肉等がとても柔らかい。
こってりした濃い味付けなので、ビールにもよく合います。

salvage

周りを見てみると、おでんを追加注文している人が多いことに気づく。
ちなみに、おでんも赤味噌ベースの味噌おでん。

私は豆腐を頼むと、サルベージの上に乗せてくれました。

tofu

七味唐辛子をかけていただく。
京都の料理というと薄味のようなイメージがあったが、このおでんは全く違う。
本当に味噌煮込みだ。
豆腐にもしっかりと味がついていて、美味しい。

相席の若いカップルは、漬物をつまみながらティルを楽しんでいます。
なるほど、この濃い味には漬物が合いそうだなと思いながらも、盛りの良さと残された時間を勘案し、今回は残念ながら追加注文を止めることとしました。

ちなみに店名の「へんこつ」とは、頑固とか素直ではないとかの意味があるらしいのですが、この店には、こだわりとか色々と「へんこつ」なところがあるのでしょう。(失礼。)

でも、そういう店のほうが居心地が良かったり、安心して飲めたりするもの。
まあ、私も「へんこつ」なのかもしれませんが。

tennai

さらりと飲んでお会計

ビールも空けてしまって、サルベージも食べきってしまった、午後6時。
カウンター席はやっぱり混んでいます。
そして、そろそろ帰りの新幹線の時間も近づいてきました。

ここは長居無用の酒場。
会計を済ませて、京都駅へ。

憧れていた「サルベージ」。美味しかった。
絶対、また来よう。
次はカウンターに座って、鍋を目の前にサルベージを楽しんでみたいです。


お店の情報
店名:へんこつ
場所:京都府京都市下京区木津屋橋通烏丸西入ル東塩小路町579 あすなろビル 1F
時間:17:00~23:00
定休日:日曜・祝日
電話:075-343-5257